過敏性腸症候群(IBS)とは、老若男女問わず起こり得る自律神経の乱れが原因です。日常生活に支障をきたす場合が多く、腹痛が長期間続き、医療機関では原因が分からないと診断されやすい病気です。以前は大腸過敏症と呼ばれ、大腸が過敏状態になることによって発症する疾患とされていました。
「医療機関で治療を続けているが、他の改善方法はないのか」と悩まれている方に是非読んでいただきたい内容となっております。
- 便秘と下痢を繰り返している
- 電車や車など、トイレに行きたくなる
- ストレスを感じるたびにお腹が痛くなる
- 慢性的にお腹に張りを感じる
- 移動がかなりストレスになる
- 症状があるのに、検査では異常が見つからない
上記のチェックポイントにいくつか当てはまる場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。
過敏性腸症候群は適切に治療を行えば、今までのように日常を過ごすことができます。
過敏性腸症候群(IBS)とは?
過敏性腸症候群(IBS)とは、医療機関での検査によって消化管に器質的な変化・異常がないにも関わらず、腹痛や下痢、便秘、腹部膨満感などの症状を伴う疾患です。日本人のおよそ10%は過敏性腸症候群であると言われております。過敏性腸症候群は腹痛、便秘、下痢などの症状が慢性的に続くため、日常生活に大きな支障をきたしてしまうだけでなく、メンタル面においても影響が出ます。下痢や便秘を交互に繰り返す場合やストレスや緊張した時、電車や車での移動時のみ便通異常がおこることもあります。
現在は「腹痛や腹部不快感があり、これが6ヶ月以上前からあり、最近3ヶ月はその腹痛や腹部不快感が排便によって軽くなったり、腹部の症状の始まりが排便の回数や便の硬さの変化から現れる」などと定義されています。
一般的な治療法について
運動・睡眠の質・食生活の改善
一般的には、適度な運動、十分な睡眠時間の確保、規則正しい食事など生活週間の乱れから自律神経の負担が増えている場合は、積極的に改善していきましょう。当院で施術を行う上で、これらのバランスが崩れていると症状が改善するまでの期間が長くなってしまう傾向があります。
薬物療法
医療機関では、様々な検査を用い医師の判断により、腸の運動を整える薬(蠕動運動)、整腸剤、下剤、腸内環境を整える薬など、症状を緩和、改善する薬が処方されます。
ですが、医療機関などで改善できていないのが現状あります。
過敏性腸症候群の原因は脳のストレス!
過敏性腸症候群の原因となるストレスとは生活習慣の乱れ、運動不足、栄養バランスを改善していくことはとても重要です。
その根本的な原因として、以下の2つが考えられます。
内臓と脳のストレス
腸は食べ物の消化・吸収・排泄の機能が備わっております。その際に、食べ物を肛門側に移動させる腸の蠕動運動と腸の変化を感じとる知覚機能が必須となります。運動と知覚は脳腸相関の情報交換によって制御されています。
食生活の乱れや精神的なストレスにより、腸の蠕動運動が激しくなると、知覚過敏の状態になります。過敏性腸症候群の患者さんは、非常に弱い刺激で腹痛が起こってしまいます。
過敏性腸症候群になる原因は解明されてませんが、細菌・ウイルスによる感染性腸炎にかかった場合、予後に過敏性腸症候群になりやすい傾向があります。感染による腸壁の炎症によって腸の粘膜が弱くなることで、敏感になるとも言われています。
脳脊髄液の循環
内臓と脳のストレスが続くと、脳脊髄液(のうせきずいえき)の循環不良に繋がります。
自律神経に深く関わっている脳や脊髄は、脳脊髄液という水の中に浮いている状態で、生命活動をしています。脳脊髄液は、いわゆる髄液と呼ばれる液体のことで、脳の中で生産される無色透明の外リンパ液のことです。
この液体の役割は、栄養補給や不要物質除去の役目があり、リンパ液の流れを調節しています。
この脳脊髄液が循環していることで身体が正常な状態を保てているのですが、頭蓋骨がずれる事によって、この脳脊髄液の滞留が起こってしまう(脳圧が上がる)のです。そうする事によって、脳のストレスが増えてしまい、不調を引き起こしてしまうのです。
opt.鍼灸整体院では、過敏性腸症候群の患者さんに共通している身体的不調があることを発見しました。
それは「側頭骨」といった頭蓋骨の動きが非常に悪いということです。
過敏性腸症候群を改善するポイント
過敏性腸症候群はストレスを減らして、自律神経のバランスを整えることも大事ですが、脳脊髄液の循環、内臓の状態、身体のバランスを整えるために、opt.では独自の施術方法で過敏性腸症候群を改善していきます。
主な内容として、以下の3点について施術を行います。
・自律神経の調節
・内臓の調整
・頭蓋骨の調整
自律神経の調節
交感神経が優位な状態が、腸の活動が抑制されて日中に活動しやすくなります。副交感神経が優位になると腸の活動が促進され、消化・排泄機能が向上します。この自律神経のバランスが乱れていることで便秘や下痢、もしくは交互に繰り返す原因となります。
姿勢の悪さや過度な筋肉の緊張が持続することで、自律神経が通っている背骨(脊柱)と骨盤に歪みが生じ、自律神経のバランスが乱れやすくなってしまいます。
opt.では、マッサージ・鍼灸・整体によって、歪みを取り除きつつ、緊張を緩めることで自律神経のバランスを整えます。
内臓の調整
特に大腸と小腸の不調が現れていると大腿四頭筋やハムストリングなどに筋肉の緊張や筋力低下が見られます。内臓整体や鍼灸で整えることで、内臓の疲労・過敏になっている状態を解消していきます。
頭蓋骨の調整
頭蓋骨に歪みがあることで、脳脊髄液(CSF)の循環が停滞してしまいます。このCSFの循環を促すことで、神経が正常に働くように環境を整えるための役割があり、この頭蓋骨の歪みを改善させ、骨と骨の繋ぎ目(縫合)を正常にさせる必要があります。
そのために「クラニオセイクラル」という、一見触れている程度の刺激量で頭蓋骨を調整する手技療法で調整する必要があります。人によって何をしているのか分からない方もいらっしゃいますが、頭蓋骨の縫合は呼吸と同じように数ミリ単位で動くことでCSFの循環を促しています。
クラニオセイクラルによって脳脊髄液の滞りを正常にし、神経の栄養補充や伝達が行われることで自律神経のバランスが整い、脳のストレスを解消することが可能です。
過敏性腸症候群にお悩みの方へ
過敏性腸症候群の方にとって、何よりも緊張する場面や車、電車の移動だけでもストレスを抱えてしまうことが一番辛いです。病院では検査で異常がないので「ストレスを減らしましょう」「食生活を正しましょう」など一般的なことを言われることも多いため、先の見えない状態が続くことに対して不安に思われるでしょう。
ですが、安心してください。
opt.ではあなたのようなお悩みを抱えてご来院する方が多くいらっしゃいます。一度の施術で治すことは、正直難しいかもしれません。ですが、数ヶ月先の未来では、辛かったことがなくなっている場合がほとんどです。
過敏性腸症候群は、体質改善など身体の状態だけでなく、メンタルなどストレスケアにおいても最低で3ヶ月程度の治療期間を要します。お伝えする内容、食事、セルフケアの指導によっては、ストレスを感じる方もいらっしゃいます。その辛い状況でも諦めないでください。その先の数ヶ月、数年、数十年と人生は続いていきます。その人生においてのあなたの選択を一緒にサポートさせてください。
今、お悩みがある方のご来院を心よりお待ちしております。
当院は鍼灸師など国家資格を有し、西洋医学・東洋医学それぞれの観点を併せ持ち、様々な視点からあなたのお悩みを全力で解消させていただきます。