収穫と内省の静かな日々|東洋医学に学ぶ10月のセルフケアと「陰」の養生

opt.鍼灸整体院では、季節に合わせた健康情報を、東洋医学と西洋医学の両面から毎月お届けしていきます。 日々の揺らぎを無理に整えようとせず、やさしく受け止めるヒントとして、ぜひお役立てください。

今回は「10月の養生」をテーマに、秋が深まり自然界が収穫の段階に入る季節の過ごし方や、乾燥から身を守り「陰」を養うセルフケアをご紹介します。

外側の変化に惑わされず、自分自身の豊かな「収穫祭」を楽しみ、満ち足りた静けさで自分を慈しむヒントをお届けします。

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収穫と内省の静かな日々、10月の養生(東洋医学の視点から)

秋が深く深まり、自然界は「収穫」の段階に入ります。 夏に外へと向かっていたエネルギーが、実りとなって内側へと凝縮される10月。

この時期は、あなた自身の活動も「拡大」よりは「充実」や「整理」へとシフトさせていくのが自然な流れです。

東洋医学では「収(しゅう)」の季節。 これまで頑張ってきたことの成果をしっかりと受け取り、不要なものはそっと手放していく時です。

日没が早まるのに合わせて、生活のリズムも少しずつ夜を大切にする方向へ。 読書をしたり、日記を書いたりして、自分の心と深く対話する時間を増やしていきましょう。

川添先生

「無理に新しいことを始めようとするよりも、今ある幸せを噛み締め、内側に深く沈めていく時期です。銀杏や栗など秋の実りを美味しく取り入れることで、冬に向けた『蓄え』も始まります。今ここにある豊かさを味わってみてくださいね。」

10月の体の特徴

10月は乾燥がさらに強まり、東洋医学でいう「五臓の肺」や身体の潤い成分である「陰(いん)」が傷つきやすくなる時期です。

「肺」が乾燥すると、喉がいがらっぽくなったり、乾燥した咳や痰が出やすくなったり、お肌のカサつきが目立つようになります。

また、内省や自分との対話には「深く穏やかな呼吸」が欠かせません。 胸の強張りを緩め、気を体の内側へと自然に収めていく丁寧なケアをしてあげましょう。

川添先生

「秋が深まると、外側の環境や気温の変化に気持ちが振り回されやすくなります。そんな時こそ、お風呂上がりや寝る前の静かな時間に自分の身体と向き合い、内側に静けさを満たしてあげることが大切です。」

おすすめのセルフケア ①|
「肺」を潤し心を安らげる秋の食養生

10月は乾燥から身を守るため、食事からしっかりと「潤い」を補給していきましょう。

  • おすすめ食材: 百合根、白きくらげ、大根、梨、銀杏、栗、山芋
  • 取り入れ方: 百合根や白きくらげ、大根、梨などの「白い食材」は、肺を優しく潤して秋の乾燥から身体を守ります。特に梨は涼性で潤いを補給し、炎症を鎮めて咳や痰を緩和する働きがあるため、喉の違和感が気になるときに最適です。

おすすめのセルフケア ②|
「肺」を補い気を収めるツボ

呼吸を司る「肺経」の原穴(げんけつ)であるツボです。やさしく刺激することで胸の強張りが緩み、気が体の内側へと自然に収められていきます。

太淵(たいえん)

  • 場所: 手首の内側横紋上で、親指側の脈が触れる凹み。
  • 効果: 呼吸を整え、胸のつかえや強張りを緩め、咳や喉の乾燥を和らげます。
  • ケア方法

息を吐きながら親指で心地よい強さで5秒ほど押すか、就寝前にお灸でじっくり温めるのが効果的です。一日の緊張をゆるめ、夜の静寂に入りやすくなります。

おすすめのセルフケア ③| 「早寝早起き」と夜のデジタルデトックスで「陰」を養う

古典『黄帝内経(こうていだいけい)』では、秋の暮らし方を「早臥早起(早く寝て早く起きる)」と説きます。

日が短くなる自然界のサイクルに合わせ、夜の時間を「外へ向ける」のではなく「内に静める」時間へとシフトさせましょう。

  • 夜の過ごし方: 日没以降はスマホやパソコンなどの強い光を避け、部屋の照明を少し落とします。
  • 内省の習慣: 読書や日記、温かいお茶を飲むなど五感を落ち着かせる時間を意識的に作り、昼間に発散したエネルギーを夜のあいだにしっかり充填させましょう。

10月の「心のお守りフレーズ」

10月の静かな豊かさを感じ、心を自分の内側へと優しく連れ戻してくれる言葉です。

「実りを味わい、静けさに満たされる。」

焦りを手放し、これまで自分が積み重ねてきた成果や、今ここにある幸せをじっくり噛み締めましょう。
ふと気持ちが外側の変化に振り回されそうになったときや、夜の静かな時間に向き合うときに、深呼吸とともに心の中で唱えてみてください。

10月の過ごし方のヒント

深まる秋とともに、身体の潤いを保ち、エネルギーを内に蓄えることが元気に冬を迎える鍵となります。

  • 食卓に「白い食材(百合根・白きくらげ・大根・梨)」を取り入れて肺を潤す
  • 手首のツボ「太淵(たいえん)」をじっくり押したりお灸で温める
  • 夜間はスマホやパソコンの強い光を避け、照明を落として「早寝」を心がける
  • 温かいお茶を飲みながら、読書や日記で自分と向き合う時間を作る

外側の変化に惑わされず、今ある実りを大切に噛み締めながら、満ち足りた1ヶ月を過ごしていきましょう。

川添が執筆した記事

このブログは、日々たくさんの方の体に触れながら、「もっと日常の中で、自分をいたわるヒントを届けたい」

そんな想いを持つ、opt.鍼灸整体院のスタッフが書いています。

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